く〜の懺悔長

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...... 2019年12月29日 の日記 ......
■ 年の瀬に訃報   [ NO. 2019122901-1 ]
小さい頃からずっとお世話になった、大好きだった叔父が、
昨日突然亡くなりました。

私は小学1年生まで東京で過ごしましたが、
叔父は電車で行けるところに住んでいて、
5つ年下のいとこの女の子をうちで毎日預かっていたので、
毎日会う親しい関係で、
とっても可愛がってもらった思い出があります。

岩手に引っ越してからも、
中学や高校の頃に単身で遊びに行ったり、
奥さんの叔母ともどもさばけた人柄で気を遣わず、
本当に良くしてもらいました。

そんなさばけた人柄は、
田舎者にはなかなか理解されず、
母や叔母とは良い関係が築けず、
帰省することは少なくなりましたが、

私の父が意識不明になった時、
いち早く駆け付けてくれ、
とても悲しんでくれた事もありがたかったし、
その後は毎年お盆になると、
墓の掃除代と言って現金を送ってくれて、
私はお返しに叔父の大好きな日本酒を送るという、
途切れない関係を私だけが続けて来ました。

今年のお盆に、いつも送ってくれる墓掃除代が届かず、
とても心配していたのですが、
調子が悪くて検査入院していると聞き、
とても嫌な予感がしました。

腰が悪くて手術したと聞きましたが、
その後の経過が悪く、
大きな病院で検査したところ、
ALSとの診断が下りたとメールをもらい。

ALSとは、筋萎縮症側索硬化症という難病で、
私の祖母が罹った病気です。
全身の筋肉が衰えて、
まったく動けなくなる病気です。

祖母は最終的に瞬きだけが出来る状態になりましたが、
今から30年位前の事ですから、
今の様に様々なサービスも整っていない中、
叔父が、瞬きの動きで会話できる機能のついた、
当時で30万円ぐらいするパソコンを買って来てくれて、
それで亡くなるまで意思疎通を図ることが出来ました。


何の因果が叔父が祖母と同じ難病を患い、
10月には飲み込みも悪くなって来た様だったのですが、
私は研修が続いていてとても行ける状況でなく、
せめて胃瘻になってしまう前に、
少しでも食べやすくて田舎を思い出してもらえるものをと、
名産のウニを送りました。

美味しかったとメールをもらい、
年が明けたらお見舞いに行くつもりでいました。

昨日の朝、
呼吸が苦しいと言って、
医師を呼んで応急措置をしてもらったそうですが、
その後も改善されず、
そのままあっけなく亡くなってしまったとの事です。


いつも自由奔放に暮らし、
憧れるような人生を送った叔父でした。
苦労も多かったとは思いますが、
恐らく幸せな一生だったと思います。

最期に会えなかったことだけが悔やまれます。

1月4日が火葬なので、
3日に会いに行って来ます。

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