く〜の懺悔長

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...... 2018年12月30日 の日記 ......
■ 運命   [ NO. 2018123001-1 ]
生活も日常に戻りましたが、
日記をつける気になれず二週間以上経ってしまいました。

兄の事は、
滞りなく済ませました。
母は年老いているうえに、
やはり混乱しているのかまともな思考回路でなく、
手続きなどはすべて私がやりました。

ぼちおが帰って来て、
下の兄も駆けつけてくれて、
甥っ子も休みを取って来てくれたので、
まぁ心強かったけど、

私は仕事の事も気にかかっていたので、
通夜や葬儀の日も
利用者さんたちや事業所の方たちと
電話でやり取りをしていました。

仕事に戻り、
職場のナンバー1、2、3から色々聞かれましたが、
隠すことなくすべて話しました。


思えばこの転職は、
前の職場に居続けたら
例えば母が亡くなったとして、
私が兄の身元引受人になるでしょうから、
必然的に職場に兄妹であることが知れ、
居心地が悪くなる、というか、
周りが私に気を遣うだろうな…
という思いもあって、
それを避けたいってのも一つの理由だったんだよね。

今の職場の皆さんは、

大変だったね
お兄さんは障害者だったの?
色々苦労したんだね…

と、本当にさり気なく聞いてくれたので、
逆にありがたかった。


急に思い立った転職だったけど、
やっぱりそういう運命だったんでしょうか。


転職して半年が経ちました。
ナンバー3に
ここに来て良かったって思う?
と聞かれて、

もちろんです。
色々ありますが、毎日が本当に楽しいです。

と答えたら
「あなたはホントに不思議ちゃんだ」
と笑われました。

みんな優しいし頼りになるし、
間違っている時ははっきり指摘してくれるし、
ずっとここで頑張りたいと思っています。


私は日常が戻り、忙しく働いていますが、
母は、父が亡くなった頃のように、
また食事も作らない生活に戻ってしまい、
毎日仕事の帰りに寄っています。

家にはぼちおが居てくれるので、
ご飯を炊いておいてくれるし、
ニャンコにもエサをあげておいてくれるし、
何より電気とエアコンをつけておいてくれるので、
安心して残業も出来るし母のところにも寄れます。

これがひとりぼっちだったら、
くたびれ果てて滅入っていたと思うから。

ぼちおが帰って来たのも、
意味があったのかも知れないね…

先月、利用者さんのご家族の都合で、
日曜出勤しましたが、
兄が亡くなり慶弔休日は2日間で葬儀までに足りず、
危うく欠勤が発生するところだったのを、
日曜出勤した分で振り返ることが出来ました。

こじつけでしょうが、
そんなことにもみんな繋がりがあるように感じてしまいます。


28日が仕事納めでしたが、
どうしても作成しなければならない書類が溜まっていて、
29日も出勤しました。

今日は起きて朝食を摂って洗濯をしたあと、
何と14時までこたつで爆睡していました。

疲れが溜まっていたんでしょうかね…

年末年始の休みも、
毎日実家に顔を出しますが、
あまり苦にせずのんびりやりたいと思います。

休みの間に色々とやりたいこともあったけど、
こればかりは仕方ない。


兄は13日の早朝に亡くなった事になっていますが、
枕元にあった携帯にロックが掛かっていて、
誰かに電話しようとしたのか、
分からずにいました。

下の兄が思い当たる数字を片っ端から入力したところ、
割と簡単に解除できた模様。

電話を掛けた様子はなく、
じゃあ目覚ましを止めたあと亡くなったのかな…
などと思っていたのですが、

携帯をいじっていたら
大量の空メールが見つかりました。

3年ぐらい前から綴られた、
日記でした。

見付けた時、
鳥肌が立ったというか…
見てはいけないものを見付けたような
なんとも恐ろしい気持ちになりました。

なんと日記には
亡くなった当日の朝のものもあったの。


12月13日(木) 欠勤


と一言。


体調が悪くて仕事を休むつもりで、
打ち込んだんですかね…

目覚ましがセットされていたのは7時半、
職員さんに発見されたのは8時半頃ですから、
発見のほんの少し前に
亡くなったのかも知れません。

間に合っていたら…とも考えましたが、
救急車で運ばれて
後遺症が残る身体で生かされるより、
これで良かったんだ、
親孝行したんだ、
と母も言いました。

自分が亡くなったあと、
この息子はどうなるんだろうと、
それだけが心残りだったと話す母は、
もしかしたら自分もそろそろなのかね…
などとまた気弱になっています。

親孝行したのなら、
元気で長生きできるよう見守っていてください。

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